整体の歴史をさかのぼると、日本の武術の始まりへとたどり着きます。
武術は相手を動かなくする「殺法」と、逆に相手を動きやすくる「活法」のふたつから成り立ちますが、この「活法」が日本の整体の起源と言っていいでしょう。
活法は主に、戦(いくさ)や訓練で負傷した人たちに対する、治療術として用いられていました。
日本の最初の武術は、1100年ほど前に、平将門によって創られました。
その後、歴史を重ねる中で、活法はさまざまな治療術と融合、もしくは型や名前を変えながら、世に広まっていきます。
「整体」とは、100年ほど前、当時流行っていた民間療法と、西洋の手技療法とを組み合わせたものを、「整体」と呼ぶようになり生まれた言葉です。
「犬の整体」の起源も、活法と考えていいでしょう。
活法は犬や馬などにも用いられていました。
動物の代替医療として手技療法はまだまだ認知度が低いですが、こういった整体の歴史が知られることで、動物病院以外の新しい選択肢として選ばれるようになって欲しいです。