慢性的な腰痛治療で整形外科や一般的な整体に行くと、痛みの原因を身体の歪みと関連付けて説明されるのではないでしょうか?
背骨が曲がっているから、骨盤が平行でないから、椎間板がずれているから…。
解剖学を基準にした現代医療では、「水平・垂直」に近ければ近いほど、正しい身体のバランスと考えることがほとんどです。
しかし、私たちの内蔵は左右非対称ですし、利き手や利き足が存在する以上、必ず見た目のバランスは歪みます。
腰がひどく曲がっていたとしても、痛みがなくスタスタと歩いているお年寄りがいたり、逆に見た目にはなんの問題のない若者が、慢性的な腰痛で悩まされてることがあるのが現実です。
結局、見た目のバランスを維持することと健康でいられることはイコールではありません。
人も犬も、骨や筋肉、脳や内蔵など、個々の組織や器官が連携して活動するものですから、身体の不具合において重要なのはそれらの連動性になります。
デザインがいくら整っていても、きちんと機能していなければ、絵に描いた餅になってしまいますからね。